お互いの必要なピースがきれいに合致
譲渡企業
| 社名 | 株式会社ヤマト製作所 |
|---|---|
| 業種 | 製造業 |
| 地域 | 関東 |
| 売上 | 非公開 |
譲受企業
| 社名 | 株式会社ナルコーム |
|---|---|
| 業種 | 製造業 |
| 地域 | 中部 |
| 売上 | 非公開 |
M&A成約インタビュー
独自技術に定評のある株式会社ヤマト製作所。後継者不在のため、第三者への事業承継を検討し、SBI辻·本郷M&Aのサポートを受け、株式会社ナルコームへの譲渡を実現しました。
この譲渡の条件は、従業員の雇用および雇用条件の維持であり、事業領域の拡大を図るナルコーム社との双方のニーズが合致した良縁のM&Aとなりました。

目次
モノづくりの考え方に共感
小川:M&Aによる事業承継を実現されましたが、決断の経緯をお聞かせいただけますか。
大橋:来年で80歳になるのですが、後継者がおりませんでした。従業員の生活のこともありますし、得意先から続けてほしいと言われていました。何とか事業承継を実現しようと考え、M&Aを決断しました。また、製造業は製造技術や品質管理の方法など常に進化しています。ヤマト製作所を維持·発展させるためには、新しい経営者を迎え、時代に合わせてアップグレードする必要も感じていました。
小川:SBI辻·本郷M&Aを知ったきっかけは何ですか。
大橋:長年当社の税務を担当していた税理士の事務所が、数年前に辻·本郷税理士法人と経営統合になり、そのタイミングで辻·本郷グループを知る機会を得ました。事業承継について税理士に相談したところ、SBI辻·本郷M&Aを紹介され、信頼ある辻·本郷グループの会社であれば安心だと考え、M&A業務を依頼しました。
小川:弊社では、大橋会長からのご相談を受け、弊社独自のネットワークとM&A支援プラットフォームを活用して譲受企業を探しました。最終的に2社に絞り込みご提案し、諸条件を検討した結果、株式会社ナルコームが譲受企業に決まりました。ナルコーム社を選んだ要因についてお話しください。
大橋:ナルコーム社は当社と同じ製造業でした。モノづくりに対する考え方には、お互いに共感するところが多くありました。また、ナルコーム社の猪俣社長はとても若く誠実な方で、初めてお会いした時から良い印象をもちました。実は後継者と考えていた息子を20数年前に病気で亡くしたのですが、その息子が生きていれば猪俣社長と同い年でした。不思議な縁を感じました。
苦労することもなくスピーディーにクロージング
小川:M&Aが完了してしばらく経ちますが、従業員の反応はいかがですか。
大橋:猪俣社長は私の要望通り、従業員を従来の条件で受け入れてくれました。また、業務の進め方などに関しても、今までのやり方を尊重してくださり、現場は安心感をもって仕事を進めています。また、私が期待していたパソコンの導入や労務環境の見直しといった改善も行われており、時代に合った運営がされています。
小川:M&Aを進めるにあたって苦労したことはありましたか。
大橋:苦労はほとんどありませんでした。税理士とM&A仲介業者が同じ辻·本郷グループだったため連携がとれ、必要な財務資料などはスムーズに共有されました。あまりにも早く進んだので、少々戸惑ったほどです(笑)。
小川:大橋会長はM&Aに先立ち、手形の使用をなくすなど財務状況を整理いただいていました。これが譲受企業にとっての安心材料となり、クロージングまで半年という、スピーディーな進行につながりました。ナルコーム社にとっても事業領域の拡大が図れ、お互いのニーズが上手く合致した良縁でした。今後、会社がどのように発展していくのか、とても楽しみです。
辻・本郷税理士法人(2024)『SCOPE』No.282 、2024年12月1日刊行